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死者は44人 静岡県浜松市で起きた「運動会の大福中毒」
空前の出来事なのに、記録にも人々の記憶にもあまり鮮烈に残っていない。歴史の中にはそんな事件や事故もある。静岡県浜松市で起きた旧制浜松一中の運動会での食中毒事件などは、その典型だろう。「浜松市史(三)」によれば、大福餅を食べて発症した人は実に2296人、死者は44人というすさまじい規模。「浜松市民を混乱と恐怖に陥れ」「新聞、ラジオなどを通して全国に報道され、国民の耳目を驚かした」が、東京や大阪から離れた場所だったことと、直後に発生した「大事件」に話題を奪われたからか。しかし現場には、のちに細菌戦部隊として知られる陸軍「七三一部隊」のトップとなる人々らが大挙して駆けつけていた。
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文春オンライン / 2020年6月7日 17時0分
https://news.infoseek.co.jp/article/bunshun_38219
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