トヨタ自動車の販売改革が新たなステージに入った。5月から全国のトヨタ販売店で全車種の併売を本格的にスタート。国内市場が縮小均衡の一途をたどるなか、販売体制の再編を通じて販売会社に体質強化を促す。全車種併売で各社の販売戦略の巧拙が鮮明になり、系列同士の競争に拍車がかかることは必至だ。長年の慣習に大なたを振るい、販売の再構築に挑む国内トップグループの動きを追った。
「変化には不安もあるだろうし、変わることは難しい。ただし、変化はチャンスにもなる」。2020年1月、全国の販売店幹部ら約700人が一堂に会した会議の場。豊田章男社長は全車種併売についてこう語った。
これまでトヨタは「トヨタ」「トヨペット」「カローラ」「ネッツ」と、四つの系列ごとに販売車種をすみ分けてきたが、系列店ごとの専売車種をなくし全系列で全車種を販売できるようにした。
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https://newswitch.jp/p/22360
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