村上春樹さんはノーベル文学賞をとる? カフカ賞の2006年から続く狂騒の行方
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では、村上さんは受賞するのだろうか。文芸評論家の川村湊さんは近年のノーベル文学賞の選考について、「ポピュラー性よりも純文学的な格調高さが重視され、女性やマイノリティーの作家の知られざる文学を発掘し、光を当てる傾向がある」と分析する。
実際、ここ数年では妊娠や中絶といった自伝的作品を手掛けた仏のアニー・エルノーさん(22年)、孤独やトラウマを詩に込めた米のルイーズ・グリュックさん(20年)ら女性が隔年で受賞。また、21年に受賞したのはタンザニア出身で、植民地主義や難民をテーマにした男性作家、アブドゥルラザク・グルナさん(21年)だった。
こうした流れを踏まえ、川村さんは「村上作品を、特に欧州でエンターテインメント作品とみる向きもある」と指摘。「昨今の潮流を客観的にみると、今年も難しいのでは」とした。
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https://www.sankei.com/article/20241004-A5YSMOW6Y5M5JHC5QBO5PWOITE/
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