まず
発展していた時の日本は「欧米に追い付け追い越せ！」で、技術も文化も福祉制度も欧米の良いものの猿真似をしていた。ただガワだけパクリをしていただけではなく、同じ水準に近づけることに成功していたし、なおかつ本家を越えるレベルの日本の独自昇華もできていた。これが日本車や日本の家電製品が欧米で飛ぶように売れた、バブル時代の原因だった
だがその向上心を失えば、当然日本は進歩しなくなる。事実、日本のカルチャー（テレビ番組の雰囲気、J-POPの音楽性など）は30年前と表現力が変わってない。欧米の最新のコンテンツ作りに寄せる努力を30年やっておらず、周回遅れになっている。技術だってそう。だから日本の家電メーカーは「ガラパゴス化」し、今では欧米の家電売り場で日本製品は一切ない
その間向上したのが韓国や中国だった。日本がガラケーに固執して家電メーカーが死んでいる裏で、彼らはアメリカがiPhoneを発明すると、サムスンギャラクシーやファーウェイなどのスマフォを開発し、アメリカを含む全世界で売りまくり躍進した
いま同じことがEV分野で起きている。アメリカのテスラありきだったが、その後韓国のヒョンデやキアは自国のみならず欧米でもEVを売りさばいている。昔は粗悪品の代名詞だった中国車もEVだらけ。その裏でトヨタなど日本企業はガソリン車中心の古いモデルから脱却できていないので、おそらく家電の焼き回しになる。つまり辛うじてソニー一社だけが世界市場で下の方でもギリ居場所を保ってるレベルに、トヨタがなるということ。それ以外は全滅。よくて日産やホンダ辺りまでは会社を維持できるが、スバルやマツダみたいな弱小企業は潰れるか家電でいうシャープやサンヨーみたいにアジア企業に買収される
つまりアジアは欧米を見習う努力をやめなかったので、日本を抜いている
だからGDPで中国は日本を抜いたし、一人頭のGDPで韓国も抜いている。かつて日本のJ-POPの定義は日本臭くて古臭い歌謡曲や演歌と違って洋楽を見習う邦楽だけが名乗れる称号だったが、いま洋楽をちゃんと見習っているのはK-POPだ。日本のミュージシャンが本場の質の高くて洗練された洋楽を見習う努力を放棄した結果、K-POPが抜いたわけ。だからJ-POPは田舎臭くて格好悪くなった。「日本臭くて古臭い歌謡曲」に先祖返りして没落した。スマフォやEVと一緒なんだよね
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