中国は「GDPアメリカ超え」を諦め、ゼロコロナを突き進む
<習近平はこっそりと野望を放棄していた。人口減少の危機が迫り、成長減速の構造的な主因は放置。「来年後半まではこの状態が続く」と専門家。さらにはアメリカの規制が中国のAIやEVの産業を衰弱させるだろう>
(中略)
シカゴ在住の経済アナリストで、米ポールソン研究所の研究員でもある宋厚沢(ソン・ホウツォー)はこの点について、中国政府は「世界一の経済大国になるという野望をこっそり放棄」したらしいと評している。
2年前の2035年目標ではGDPの総額と国民1人当たりGDPの両方について具体的に言及したが、「習は今回の報告でGDP総額に言及せず、国民1人当たりの所得に関する新たな目標にしか触れていない」と宋は言う。
「当初のGDP目標を断念した理由は、主として2つある」と宋は本誌に語り、こう続けた。
「まずは中国政府が、自国の人口減少が想定よりも早く始まりそうだという事実に気付いた。人口が減り続ければ、高い成長率の維持は難しい」
「第2に、GDPの増大という目標が以前ほど重視されなくなった。5.5%成長の目標が達成されなくても構わない――今はそう考えているように思える」
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https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/11/post-100174.php
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