ゴッホ名画にスープ投げ」を理解せぬ日本の欠点
かなり根が深い「想像力欠乏」状態の蔓延
斎藤 幸平 : 東京大学大学院准教授
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この事件は日本でも大きな注目を浴びたので、ご存じの人も多いはずだ。120億円以上するゴッホの代表作を傷付けるような行為に衝撃が走り、SNSでは圧倒的な非難の声があがった。「エコテロリズム」と呼ぶ識者もいたほどである。
逆を言えば、それくらい日本社会の価値観は、この半世紀でまったく変わっていないのである。
一方、イギリスでの事件の受け止められ方は大きく異なっている。世論調査では、なんと66%もの人が今回のような非暴力の直接行動に理解を示している(The Guardian『Huge UK public support for direct action to protect environment – poll』)。もちろん、イギリス人にとっても、一連の抗議活動は、自分の常識からかけ離れた行動に違いない。けれども、抗議活動に対する反応は、日本とイギリスで大きく異なっている。この違いを生むのが、日本に蔓延する「想像力欠乏」状態である。
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全文(リンク先に画像あり)
https://toyokeizai.net/articles/-/631285
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