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「その2005年、駐日中国大使館の武官が、海上自衛隊の海将補から日本の潜水艦機密情報を入手していた疑いが発覚しました」
と語るのは、勝丸氏。
事件の端緒は、ある薬事法違反事件だった。
「警視庁の生活安全部が、貿易会社の社長と健康食品を扱う中国人女性を薬事法違反で逮捕しました。厚生労働省の許可を得ず、健康食品を販売していたのです」
捜査員が、中国人女性の自宅を家宅捜索したところ、意外なものが見つかった。
「海上自衛隊の海将補に関する資料が大量に出てきたのです。捜査を進めると、逮捕した中国人女性の夫は、駐日中国大使館に勤務する武官であることが判明。武官は怪しい動きをしていることが分かりました」
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捜査の結果、武官は十数回に渡って海将補と接触していたことが判明した。
「武官は海将補を都内にある高級中華レストランで接待していたことも確認しました。海将補は潜水艦に乗務する部下からスクリュー音を小さくする技術と潜水艦のハッチに使われている防水ラバーに関する情報をわざわざ聞いたようでした」
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日本にスパイ防止法が成立していれば、状況証拠だけでも立件できたという。
全文
https://www.dailyshincho.jp/article/2022/06020601/
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