「台湾のTPP加入だけは絶対に許さない」
――先ほど、台湾がTPPに正式に加入申請したというニュースが駆け巡ったが、中国はどう見ているか?
「もともとバラク・オバマ政権の時代にTPPを主導してきたアメリカが復帰したり、6月に加入手続きを開始したイギリスが加入することは構わない。だが台湾の加入だけは、絶対に許さないというのが、中国の立場だ」
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APECには中国と台湾、それぞれが参加しているが・・・
――中国と台湾が同時加入するということではどうか。
「中国は国家だが、台湾は中国国内の一地域だ。だから、そのようなことは絶対に許されない。中国はあくまでも一つだ。
蔡英文(総統)は(総統に就任した)2016年以来、ただの一度も『一つの中国』やそれに両岸で合意した『92コンセンサス』を承認していない。そのような台湾を、TPPに入れることなど、絶対にできない」
――しかし、APEC(アジア太平洋経済協力会議)には、中国も台湾も別個に参加している。
「APECは、1991年に、李登輝(当時の台湾の総統)がどさくさに紛れて、中国が加入する際に、加入してしまったのだ。いまなら考えられない越権行為だ。あのようなことは二度と許さない」
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全文
中国と台湾「TPP加盟」巡り激突、難題を捌くのは議長国・日本
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/67051
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