コロナ19ワクチンを確保するための世界各国の競争が激しい中、米国政府が台湾にモデルナワクチン250万回分の「大きな贈り物」を与えて注目を集めている。
22日、台湾の中央通信社によると、米国政府が無償サポートするモデルナワクチン250万回分が20日、台湾に到着した。
米国の今回の支援は、激しい米中新冷戦の最前線であり、半導体サプライチェーンの中核地域である台湾を戦略的に重視していることを示唆したものと解釈される。
最近、米国政府は、直接サポートおよび国際プロジェクトコバックス(COVAX)を介して、世界各国に計8000万回分のワクチンを支援するという計画を発表した。
これにより、これまで実際の支援が行われた国は韓国、メキシコ、カナダ、台湾など4ヶ所である。カナダとメキシコが米国との国境に沿った「防疫共同体」という点を考慮した時、韓国と台湾は世界的にも最優先支援対象となったものと思われる。
ただ、韓国と台湾のワクチン支援内容には多少の違いがある。米国は人口5100万人の韓国にはワクチン100万回分をくれた、人口2300万人の台湾にはワクチン250万回分を支援した。
ワクチンの種類にも違いがある。韓国へは、米国で評価が低いヤンセンワクチンを与えたのに対し、台湾にはモデルナ製品を提供した。モデルナとファイザーは米国で最も多くの接種が行われたmRNA(メッセンジャーリボ核酸・電力RNA)方式のワクチンである。これを見たとき、相対的に台湾が韓国より「より大きな贈り物」を受けたわけだ。
米国のこのような支援は、米中対立の最前線である台湾への影響力を拡大しようとする中国の動きを牽制するためという分析が出ている。
AP通信は、「米国が台湾に250万回分のワクチンをサポートしたのは、5月以降防疫状況が悪くなった台湾を助けようとするためだが、一方で、台湾が中国の圧力に対抗することを支持するものでもある」と分析した。
一部では、バイデン政権が半導体など主要産業のサプライチェーンを自国中心に再編するために、半導体産業の中心地である台湾を最優先支援対象にしたという意見もある。
台湾は最大の半導体ファウンドリー(受託生産)メーカーであるTSMCを保有している国であり、TSMCは世界の半導体サプライチェーンの重要な役割をするなど、重要性がますます高まっている。
https://news.naver.com/main/ranking/read.nhn?mode=LSD&mid=shm&sid1=001&oid=277&aid=0004924765&rankingType=RANKING
(韓国語)
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