「対中国と五輪」菅首相の成果の影に2人の首脳とお勉強 G7サミットの舞台裏と今後の課題
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■各国首脳とのコミュニケーションは
そしてこのサミットに向けて、菅首相は密かにあることを勉強していた。それは英語だ。配信される映像では親しげに会話する欧米の首脳に対し、移動の際に一人の姿も見られたが、カメラがない場面では積極的に会話をしていたという。派手さやパフォーマンスを好まない菅首相ならではだが、関係者によると英語を使う際は、誤ったメッセージが伝わらないよう、通訳を付けずに話すことは控えたという。
また、通訳を介した会話でも、ドイツのメルケル首相が共同声明の文案について反発した際には、菅首相がメルケル首相の目を見てとうとうと説明し、メルケル首相も「そこまで言われるとは思わなかったわ」と折れて、宣言がまとまった政府関係者は語る。ほかにもカナダのトルドー首相やフランスのマクロン大統領とも意気投合するなど各国首脳との意思疎通もうまくいった様子だ。
このように成果の多かったサミットだが、今後、中国に関しては安全保障面での懸念と経済面での協力をどう両立するか、東京大会については大会の安全安心と盛り上がりをどう両立させるかという、難しい課題に向き合うことになる菅首相。手にした成果を今後にどう活かしていくのか注目が集まる。
(フジテレビ政治部 千田淳一)
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https://news.yahoo.co.jp/articles/fe963ea5b7e842f801109162a49568f3d90595ce
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