中国は新ビジネスのヒントの宝庫...中国人AI起業家が語る日本の「遅さ」、孫正義のすごさ
── 高成長が見込めるベンチャー企業は「ユニコーン」と呼ばれ、アメリカと中国に多く両国だけで約8割を占めると言われています。その点において日本はまだベンチャーが少ないとされますが、要因は何だと思われますか。一番大きいのは失敗しにくい環境、失敗してはいけないというマインドでしょうね。二番目は投資を受けづらいこと、三番目は経営面でヒト・モノ・カネを動かすハードルが高いことだと思います。中国のエンジェル投資の例では、「こういうことをやろうと思っている」と企画書1枚だけで会議のその日にすぐ話が進むことがありますが、日本はとても時間がかかりますね。その観点では、起業家精神にあふれるソフトバンクの孫正義さんを大変尊敬しています。
王 沁 (おう しん)中国陝西省漢中市出身。2010年に来日し、慶應義塾大学商学部に入学。在学中にコンテンツ商社「JCCD.com」などを運営する華和結ホールディングスを設立。学業と起業を両立させる。大学卒業後、同社を経営しながらリクルートホールディングスに入社。「じゃらん」など数多くメインブランドのCRM、企画運営、中華圏企業との提携交渉、投資検討などを経て、プロダクト統括本部・新規事業統括に配属される。2021年にリクルートを退社。現在は、華和結ホールディングスCEOとして、「JCCD.com」の他、AI・人工知能プラットフォームの「AiBank.jp」、アプリ開発・運営の「NGA」など複数の事業を経営している。
(抜粋)
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https://www.newsweekjapan.jp/amp/stories/business/2021/05/ai-59.php?page=3
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