鍛冶屋「ダメだ教えられた通りじゃ発射されないか暴発するかだし、奇跡的に出た弾も明後日な方向に飛んじまった。
いくら鉄の筒を綺麗に作っても加工する時の熱で歪んじまうのが最初の問題か。
鋳造も一体形成も無理なら高い強度を残したまま組み立てられる機構がいるか……
よし螺旋状の溝とそれにぴったり合う凸構造で接触面積を増やすか、これをネジと名付けよう。
ネジを作るためのタップとダイスも自作して、ああそうだ。
この先っぽから弾を込める構造も無駄が多すぎるし加工精度上げられるなら後ろから弾を装填できるようにするか。
火薬はケースに入れて弾をその上に詰めて……あ、こりゃダメだ、火薬の煙で破裂しちまう。
なら発煙を抑えた火薬を調合して、ついでに教えられた火縄で火をつけるのもやめて衝撃で発火する火薬を起爆剤に使おう。
まっすぐ飛ばすには……そういや魔法使いの知り合いが魔法の矢を飛ばす時に回転させるといいって昔言ってたな。
じゃあ砲身に溝を掘って弾が溝と噛み合って回転するようにするか。
あとは安全性、整備性、量産性、運搬性なんかの観点からデザインを煮詰めて……よし完成だ！」
主人公「この武器は俺が作った銃という、すごいだろう？(ドヤ顔)」
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