カウントダウンイベントや初詣など、いつもなら人出が増える年末年始。コロナ禍ではどうだったのでしょうか。
■カウントダウン中止も、渋谷は至る所で“密状態”
新年へのカウントダウンを前に、渋谷の街には「本日のカウントダウンイベントはありません」というお知らせの看板が掲げられました。
去年は、身動きが取れないほど多くの人で埋め尽くされた渋谷のスクランブル交差点。
今年は、大きな混乱もなく、新年を迎えられるのかと思っていた、矢先のことでした。
突如、火の付いた花火を手に持ち、大声を出す人物が現れたのです。
幸い、すぐに警察が駆け付け、大事には至りませんでした。
その後、新年が近付くにつれ、渋谷駅周辺はあふれんばかりの人が集まり始めます。
そして、新年を迎えた渋谷。大々的なカウントダウンは行われなかったものの至る所で“密状態”が発生し、大声を出して騒ぐ人の姿もありました。
年越しの瞬間は、人であふれた渋谷でしたが、今年は鉄道各社が終夜運転を取り止めたこともあり、終電終了後は静けさを取り戻していました。
ソフトバンクの子会社「Agoop」によりますと、元日の人出は去年の同じ時期と比べて、渋谷で39.9%、新宿で44.6%、銀座駅周辺で48.4%減少したということです。
■“終夜参拝”実施した川崎大師と取りやめた明治神宮
そうしたなか、“密状態”が発生していたのが、例年通り、終夜参拝を実施していた川崎市の川崎大師です。
初詣に訪れた人が長い列を作っていました。
境内に密を避けるアナウンスが流れますが、“密状態”が解消することはありませんでした。
一方、終夜参拝を取り止めたのが、渋谷区にある明治神宮です。
毎年、三が日には約300万人以上が訪れる日本一の人出を誇る神社です。今年は密を避けるため、元日の開門を午前6時としました。
午前5時45分、明治神宮の門の前には、約200人ほどの参拝客が、午前6時の開門を待っています。
とはいえ、例年のような大行列はありません。
境内には、1メートル間隔で目印が付けられるなど、密を避ける対策も取られ、大きな混乱はなかったようです。
政府が初詣の分散を呼び掛けるなか、元日午後1時の人出は、去年と比べ、明治神宮で78.2%、浅草の浅草寺では62.1%と大幅に減少しました。
■駅や空港では、帰省先から戻る人たちも“まばら”
また、例年ならUターンラッシュで混雑するはずの各地の駅や空港では、帰省先から戻る人たちの姿はまばらでした。
帰省客は「ほとんど貸し切り状態でした」「親戚にも会わず、友達にも会わずに帰ってきたし、初詣も行けずに帰ってきましたね」などと話していました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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