(一部抜粋)
目次
日本に演劇の学び場がない恥ずかしさ
韓流ドラマや韓国映画が日本より評価される理由
演劇は子どもの情操教育や多様性理解に
日本の文化芸術支援はなぜ批判されるのか
孤立する人が凶暴化した日本の社会
コロナで広がる貧富と文化の格差をどう救うか
コロナ禍では、各国の文化芸術に対する想いが顕在化した。ドイツ政府は文化芸術を「生命の維持に必要不可欠」と発表した一方、日本では「不要不急」のものとして支援が遅れた。
日本の文化芸術は、アフターコロナでどうなるのか?演劇界を代表する劇作家・演出家の平田オリザさんに聞いた。平田さんは、兵庫県豊岡市で来年4月に開校する、国際観光芸術専門職大学(仮称)の学長に就任される予定だ。
韓流ドラマや韓国映画が日本より評価される理由
――韓国では特に演劇が盛んだと聞いていますが。
平田氏:
韓国はいま映画や演劇などに関連する学部がある大学が95程度あって、人口比でいうと日本の20倍だといわれています。これが韓流ドラマや韓国映画のスターたちやスタッフを支えているということですね。彼らは大学で演劇教育を受けているので古典の教養もありますし、韓国の民族衣装の着付けや殺陣などの基礎を習っています。だから韓流スターは現代劇も時代劇も出来るのですね。
https://this.kiji.is/650916913945281633?c=49404987701575680
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