ポストコロナにやって来る中国覇権の時代
グレン・カール
<第2次大戦以降、長年アメリカが果たしてきた世界のリーダーの役割──トランプ米政権がコロナ感染に無策でいる間、中国は手厚い支援で世界にアピールし、戦略的にその座を狙っている>
リーダーは「決して危機を無駄にしてはならない」と述べたのは、オバマ前米大統領の下で首席補佐官を務めたラーム・エマニュエルだ。いま、中国の習近平(シー・チンピン)国家主席と彼の全体主義体制がこの精神を実践して、世界の勢力図を塗り替えようとしている。
中国政府は、強硬な措置により新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を抑え込む一方(それに成功しつつあるらしい)、世界のリーダーの座をアメリカから奪うために手を打っている。
それをよそにトランプ米政権は、200万人を超すアメリカ人の命を奪うとも予測される感染症に対して有効な対策を打てずにいる。中国を口汚く罵り、国際機関や国際協力をないがしろにし、同盟国を批判するだけだ。
(省略)
全文
https://www.newsweekjapan.jp/amp/glenn/2020/04/post-40.php?page=1
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