かつての姿はどこへ?
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ところが、会社が用地の仕入れを躊躇するエリアが数か所ありました。「ここにマンションを建てましょう」と起案しても、稟議が通らないのです。
その一つが、南千住駅の南側一帯のエリアです。ここはかつて、「山谷地区」と呼ばれていました。いわゆる日雇い労働者の街として有名なエリアです。ここには当時、「マンション分譲不可」という暗黙のルールのようなものがありました。
私は東京都出身ですが、業界に入るまでこの地域を訪れたことはありませんでした。初めて訪れたのは、約30年前の真冬でした。
印象に残っているのは、ボランティア団体が炊き出しを行なっていたこと。その炊き出しに、何百人もの人々が列をなしているのを見て正直、驚いたのを覚えています。真冬だというのに、道路に横になって寝ている人もたくさん見ました。1泊2000円前後の、木賃宿と呼ばれる簡易宿泊所がそこら中にあるのも驚きました。
あれから四半世紀以上が経ち、この街は今、大きく変わろうとしています。外国人観光客が安く滞在できる街として、さまざまな国から人が押し寄せているのです。
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全文
2/10(月) 10:01配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200210-00070119-gendaibiz-bus_all
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